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放射能の基本知識と現状


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やっと福島原発事故の評価が最悪レベル7として公開(4/13)

3月の17日時点で海外の機関は福島原発の事故レベルを最悪の7と評価していたが、政府が事故から1カ月たった4月12日、国際評価尺度(INES)で最悪の「レベル7」(暫定)に引き上げたことについて、「対応が遅すぎる」との批判が出ている。レベル7は外界への放射性物質放出量が「数万テラベクレル(テラは1兆倍、ベクレルは放射線を出す能力の強さ)以上」を満たした場合に適用される。
問題なのは、安全委が3月23日、原発から出た放射性物質の拡散予測結果を発表しその際、放出量が最大で数万テラベクレルになるとのデータを得ていた点だ。 保安院、安全委という組織が互いに評価を先延ばしにしてきたことは国民軽視も甚だしいばかりか、国際的な信用を消失させた責任は大きいだろう。
福島第1原発:「レベル7」事前に認識 安全委  mainichi 2011/4/12
福島第1原発:事故レベル7に引き上げ(最大級に)  mainichi 2011/4/12
福島原発事故「レベル7」に引き上げへ チェルノブイリ並み 保安院  msn 2011/4/12

政府とマスメディアが放射量の積算を隠ぺいしている可能性について(4/8)

枝野幸男官房長官は7日の記者会見で、福島第1原発の事故で現在半径20キロ圏内に出している避難指示を半径30キロ圏外の地域にも設定する可能性に関し、「累積での放射線量について、どういう基準で避難指示をしたらいいのかという判断を含めて専門家に検討してもらっている」と述べ、累積した放射線量の数値次第では避難指示を出す可能性を示した。 しかし地震が起きたのは3月11日。最初の爆発が起きたのは3月12日。その後15日ころから各地で観測される放射能が急上昇した。 しかしながら積算線量10ミリシーベルト超に 福島・浪江町 原子力安全委「屋内退避の必要なし」という指針をだしているが、その統計方法に疑問が残る。累積の計測期間が3月23日から11日間という点だ。一番放射線量が多かった3月12日から22日が除外されている点だ。NYTIMESの公表しているデータをみると 14日から23日までにかけて原発周辺では非常に高濃度の放射線量を確認している。このデータは日米協力のもと作成されてるので信ぴょう性は高い。 ■ 放射能汚染された食品の取り扱いについて 厚生労働省 平成23年3月17日に急遽、WHO飲料水水質ガイドラインできめられた数値の30倍に基準値を変更した。ただしこれは緊急暫定値であることをわすれてはならない。政府は緊急時における食品の放射能測定の基準値を都合のよい数字に変更できる。その中には、プルトニウムが記載されている。飲んでも安全な物質では決してない。
国民に知らせたくない、パニックを避けるためあの手この手で数値を小さく見せようという姿勢が見え隠れしている。ドイツ放射線防護協会の3/20付けの「日本における放射線リスク最小化のための提言」原文 日本語訳を参照すると如何に日本の水準のどこが問題かが理解できる。 NYTIMESでは、累積放射線量の区域予測を公表していた。 予想外な展開となったのは、海水の放射能汚染があまり薄まらなかったことだ。4/7に、福島県、コウナゴを検査へ いわき市沖でサンプル採取し、4/1に水揚げされたコウナゴから1キログラム当たり4080ベクレルという高い値の放射性ヨウ素が検出された 今までは水産資源への影響はないだろうとしていた政府は急遽、食品の摂取に水産資源を追加した。2000ベクレルまで大丈夫とする大盤振る舞いな結果となった。 また、4月6日、政府は住民の年間の被曝限度量について、従来の1ミリシーベルトから引き上げる検討をしていると発表した。これは何を意味するのかこれから注視していかなくてはならないだろう。
EUの基準値
米国FDAの基準値

放射線の単位と計算の方法 ベクレル、マイクロシーベルト、ナノグレイ

日本原燃によると、シーベルト(Sv)とベクレル(Bq)について記述されてします。これによると、 放射線による人体への影響度合いを表す単位を「シーベルト(Sv)」、放射性物質が放射線を出す能力を表す単位を「ベクレル(Bq)」といいます。
放射性物質にはさまざまな種類があり、放射性物質によって、放出される放射線の種類やエネルギーの大きさが異なるため、
これにより人体が受ける影響は異なります。
このため、
放射線が人体に与える影響は、放射性物質の放射能量(ベクレル)の大小を比較するのではなく、放射線の種類やエネルギーの大きさ、放射線を受ける身体の部位なども考慮した数値(シーベルト)で比較する必要があります

ではベクレルからどのようにシーベルトに換算できるのでしょうか?
ベクレルの値に以下のICRP(国際放射線防護委員会) Publ.72表中の「
経口摂取(Sv/Bq)」または、「吸入摂取(Sv/Bq)」という値を掛ければ ベクレルをシーベルトに換算できます。

あるブロッコリーが、Kgあたり、放射性ヨウ素131(I-131)1万7千ベクレル(Bq)
同セシウム134(Cs-134)は1万3900ベクレル(Bq)となっているとします。

これを100g食べ続けた場合を考えてみましょう。

まず、ヨウ素131(I-131)から計算すると、飲食するので、
経口摂取(Sv/Bq)が2.2×10-8だとわかります。
0.000000022をかければシーベルト(Sv)
0.000022をかければミリシーベルト(mSv)
0.022をかければマイクロシーベルト(μSv)
になります。
17000*0.022=372マイクロシーベルト(μSv)
100gですからこの10分の1の

ヨウ素131は37.2マイクロシーベルト(μSv)になります。

次にセシウム134(Cs-134)の経口摂取(Sv/Bq)が1.9×10-8 13900*0.019=264マイクロシーベルト(mSv)
毎日100g食べたらということでこの10分の1の

セシウム134は26.4マイクロシーベルト(μSv)になります。

結果この合計の63.8マイクロシーベルト(μSv)となります。
一般の人の許容範囲10mSv(=10000μSv)の放射線量からこの値を割ると
10000/63.8=156.7 となり、
約157日間食べ続けると、許容範囲を超えてしまうことになります。

核種 半減期 経口摂取(Sv/Bq) 吸入摂取(Sv/Bq)
H-3 12.3年 4.2×10-11 2.6×10-10
C-14 5730年 5.8×10-10 5.8×10-9
P-32 14.3日 2.4×10-9 3.4×10-9
K-40 12.8億年 6.2×10-9 2.1×10-9
Ca-45 163日 7.1×10-10 3.7×10-9
Cr-51 27.7日 3.8×10-11 3.7×10-11
Mn-54 312日 7.1×10-10 1.5×10-9
Fe-59 44.5日 1.8×10-9 4.0×10-9
Co-58 70.8日 7.4×10-10 2.1×10-9
Co-60 5.27年 3.4×10-9 3.1×10-8
Zn-65 244日 3.9×10-9 2.2×10-9
Sr-89 50.5日 2.6×10-9 7.9×10-9
Sr-90 29.1年 2.8×10-8 1.6×10-7
Sr-91 9.50時間 6.5×10-10 4.1×10-10
Sr-92 2.71時間 4.3×10-10 2.3×10-10
Y-90 2.67日 2.7×10-9 1.5×10-9
Y-91 58.5日 2.4×10-9 8.9×10-9
Zr-95 64.0日 9.5×10-10 5.9×10-9
Zr-97 16.9時間 2.1×10-9 9.2×10-10
Nb-95 35.1日 5.8×10-10 1.8×10-9
Nb-97 1.20時間 6.8×10-11 4.5×10-11
Mo-99 2.75日 6.0×10-10 9.9×10-10
Tc-99m 6.02時間 2.2×10-11 2.0×10-11
Ru-103 39.3日 7.3×10-10 3.0×10-9
Ru-106 1.01年 7.0×10-9 6.6×10-8
Rh-105 1.47日 3.7×10-10 4.4×10-10
Rh-106m 2.20時間 1.6×10-10 3.5×10-10
Ag-110m 250日 2.8×10-9 1.2×10-8
Sb-125 2.77年 1.1×10-9 1.2×10-8
Sb-127 3.85日 1.7×10-9 1.9×10-9
Te-129 1.16時間 6.3×10-11 3.9×10-11
Te-132 3.26日 3.8×10-9 2.0×10-9
I-129 1570万年 1.1×10-7 3.6×10-8
I-131 8.04日 2.2×10-8 7.4×10-9
I-133 20.8時間 4.3×10-9 1.5×10-9
Cs-134 2.06年 1.9×10-8 2.0×10-8
Cs-136 13.1日 3.0×10-9 2.8×10-9
Cs-137 30.0年 1.3×10-8 3.9×10-8
Ba-140 12.7日 2.6×10-9 5.8×10-9
La-140 1.68日 2.0×10-9 1.1×10-9
Ce-141 32.5日 7.1×10-10 3.8×10-9
Ce-143 1.38日 1.1×10-9 8.3×10-10
Ce-144 284日 5.2×10-9 5.3×10-8
Nd-147 11.0日 1.1×10-9 2.4×10-9
Ra-226 1600年 2.8×10-7 9.5×10-6
Th-232 140億年 2.3×10-7 1.1×10-4
U-235 7.04億年 4.7×10-8 8.5×10-6
U-237 6.75日 7.6×10-10 1.9×10-9
U-238 44.7億年 4.5×10-8 8.0×10-6
Np-239 2.36日 8.0×10-10 1.0×10-9
Pu-238 87.7年 2.3×10-7 1.1×10-4
Pu-239 2.41万年 2.5×10-7 1.2×10-4
Am-241 432年 2.0×10-7 9.6×10-5
Cm-244 18.1年 1.2×10-7 5.7×10-5
ICRP Publ.72(国際放射線防護委員会)

年間被ばく量を超える地域に「自主避難」

政府の文部科学省は25日、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発から北西約30キロの地点で、 24時間の累積放射線量が最大約1・4ミリシーベルトに上ったとする測定結果を発表。
防御なしで屋外にいた場合、一般の日本人の人工被ばく年間限度(1ミリシーベルト)を超える放射線を1日で受ける計算となる。
20~30キロ圏内の市町村に対し「住民の自主避難を促進するとともに、政府の避難指示が出た場合には直ちに避難を実施するようお願いしたい」と、 自主避難を促す考えを示した。
浪江町の国道399号沿いで1・437ミリシーベルト。飯舘村で0・864ミリシーベルト。 「自主避難」対象地域は9市町村で、1万1000人程度がいるとみられる。

対象地域で現在も残っている人(対象地域の人口)
▽南相馬市約1万人(約4万5000人)
▽飯舘村64人(160人)
▽浪江町約100人(約1500人)
▽広野町49人(約5500人)
▽葛尾村60人(約1500人)
▽川内村84人(約2750人)
▽田村市740人(740人)
▽いわき市約500人(約1900人)
▽楢葉町0人(0人)。


政府がなぜホウレンソウや小松菜などの出荷停止をしたのか?また乳幼児に水道水が規制される訳とは?

政府の安全基準では、100ミリシーベルト(mSv)/年つまり10万マイクロシーベルト(μSv)/年の放射線で人体の1つの細胞あたりで、1年間に100本の放射線が透過する値になります。
これ以下であれば健康障害を起こす可能性が少ないとしているわけです。 さて、ナノグレイ毎時nGy/h とマイクロシーベルト毎時μSv/hの別々の表記がありますが、その計算としては、

換算式【1 nGy/h (ナノグレイ毎時) = 0.0008 μSv/h (マイクロシーベルト毎時) 】で計算できます。

これは毎時なので、年間被ばくの累積量は、これに

24 * 365 (年間時間)

をかけたものになります。
このことから安全な放射線量としては、毎時 約11.4マイクロシーベルト (μSv/h) または15000ナノグレイ(nGy/h) 以下が政府基準だと判ります。
しかしながらこれは何も飲食しない呼吸をするだけの場合の数値であって、これに加えて私たちが摂取する食べ物や飲料水の(表面付着や内部含有)を考慮しなければなりません。
特に食物・飲料水では、累積的な複合作用があるためです。空中放射線量は何もしないでも被爆する線量で、食べ物、飲料水は特に累積し易いため、念のために出荷を停止したわけです。


年間の被ばく量での健康被害としては、

7000~10000mSv

ほぼ即死

4000mSv

短期間で死亡

1000mSv

悪心・嘔吐

500mSv

血中のリンパ球の減少

400mSv

白血病が増える

100mSv

健康被害は少ないとする政府基準 (年間)


になると言われてます。福島原発の近辺では、既に100マイクロシーベルト(μSv/h)を計測する場所がありました。ありました。
飲食の累積を入れないでも年間876mSvになる計算で、政府の基準の約9倍にあたります。

 放射性廃棄物が長放射性廃棄物が長期にわたって健康に影響を与える可能性。 福島原発から放出されている汚染物質はヨウ素131とセシウム137。半減期はヨウ素131が8日間、セシウム137は30年。放射性ヨウ素とセシウムは発がん物質で、大気中や飲料水から直接体内に取り込まれても、食物連鎖を通じて間接的に摂取されても健康に脅威となる。放射性ヨウ素とセシウムは発がん物質で、大気中や飲料水から直接体内に取り込まれても、食物連鎖を通じて間接的に摂取されても健康に脅威となる。放射性ヨウ素は非常に揮発性が高く、大気に拡散しやすい。水源が汚染されたり、穀物や葉物野菜などに付着してそれが家畜や人間の体内に取り込まれたりすると危険

(半減期とは放射性元素が崩壊し、元の数から半減するのに要する時間)通常、放射性元素の危険性が残る期間は、半減期の10倍とされる。



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